うつわを選ぶ前に
どのようなお客様にどのような料理を提供するのか、立地や雰囲気などお店のコンセプトにあわせてうつわを決める必要があります。
できるだけ具体的に考えていくとうつわもイメージしやすくなります。
うつわの役割
うつわ選びはお店において重要な役割を果たします。
料理もうつわによってお客様に与える印象が変わってきます。
お客様をわくわくさせるようなうつわを選ぶことでインパクトを与えることができます。さらに実際にお客様が手に取るものですので、使い勝手がよく愛着をもっていただけるうつわを選ぶ必要があります。
お店のロゴなどを入れて個性を表現するのもよいでしょう。
予算について
うつわにかける予算の算出方法ですが、下記のように計算するのが一般的です。
しかしながらうつわも高ければよいということはありません。
うつわにはそれぞれ役割がありお店のメイン料理などに使用するうつわにはやはり良いうつわをチョイスし消耗品として使用するうつわはできるだけコストを抑えるなどバランスを考えることが大切です。
また1枚で様々な用途をもったうつわを選ぶことでコストを抑えることができます。
購入の際のポイント
お店で購入する場合を除き、うつわを手にとって見ることはありません。カタログやインターネットで購入する場合はできるだけサンプルを取り寄せ実際に盛り付けしてみることをお勧めします。
同時に積み重ねがどの程度できるかなどの収納スペースについても考える必要があります。
数量は割れた場合も想定して予備分も購入することをお勧めします。席数の10%増し程度がその目安となります。また、必要なうつわが使用日までに納品可能か納期の確認が必要です。
購入価格も重要ですが追加発注ができるかというところも大事になります。廉価なうつわも多く販売されていますが、追加購入できないとまた全て買い替えることになり、かえってコストが上がってしまう場合もあります。
うつわの耐久性も大切なポイントです。特に食洗器を使用する場合は注意が必要です。
うつわの種類
うつわを大きくわけると磁器と陶器の2種類になります。
磁器は素地が白色で表面はなめらかです。吸水性がなく丈夫で使いやすいのが特徴です。陶器と磁器との一番の違いは吸水性があることです。
陶器は素地が粗いため磁器に比べ衝撃には強くありませんが土や釉薬の種類が豊富でうつわの温もりを感じられ楽しみを引き立ててくれます。
うつわの強度
うつわの強度については、形状や使い方にもよりますが一般的には陶器よりも磁器の方が割れにくいといわれています。
また、アルミナ成分を配合し通常の磁器よりも丈夫な強化磁器もあります。
うつわの技法
染 付 | 素地に呉須(顔料)で絵付けを施し、上から透明釉をかけて焼成したもの。 釉薬の下に絵付けを行うので下絵付けです。 |
---|---|
赤 絵 | 一度、釉薬をつけ焼いた陶磁器に赤色を主体とし、藍、緑、黄などの顔料で絵付けした上絵付けです。 |
粉 引 | 素地の表面に白土を掛け、その上に釉薬をかけて焼き上げたものです。 |
うつわの取扱
陶磁器は、強い衝撃や急な温度変化で割れたりすることがあるので取扱には充分気をつけて下さい。
陶器は吸水性が強いので水に浸したままにしておくとカビ、シミや臭気を発生する原因になりますので洗浄後、水をしっかりと拭きとり乾燥させなければなりません。うつわの高台(糸底)には通常、釉薬がかかっていないためテーブルなどを傷つけてしまう恐れがあります。
ほとんどの商品は処理がほどこされていますが更に紙やすりなどで研磨して使用するとよいでしょう。
特に取扱に注意が必要な商品のご使用上の注意はこちらをクリックしてください。
うつわのサイズ表記
カタログなどに掲載されているうつわサイズは厳密に測定してありますが生産工程、焼成温度や型の摩耗などによって多少の差異が生じます。また、同様にうつわの色合いも写真などとは多少異なる場合があります。
※うつわは多種多用にあります。用途を間違えてしまうと割れてしまうばかりか危険を伴うことがございますのでご不明な点などがございましたらお気軽に弊社までお問い合わせください。