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岐阜県美濃地方は歴史的なやきものの産地。 安土桃山時代から志野(しの)、織部(おりべ)、 黄瀬戸(きぜと)など独特の美しいやきものが作られています。 大量生産の美濃焼産地では陶土の採掘、生産、廃棄を 続けてきました。 高温で焼かれたやきものは土からできてはいますが、 土に埋めても朽ちることなくその形を保ち続けます。 これまでは「不燃ゴミ」として埋め立てるしかなかった 「やきもの」の資源循環を確立し、環境に負担の少ない 製品作りに努めています。 |
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「Re-食器」とは、生活の中で壊れたり、馴染まなくなった不用食器や美濃焼産地内で発生した不良品を粉砕して、原料の一部にまぜて、再度焼成するものです。 不良品をミルで細かく粉砕し、そこに粘土や長石などを混ぜあわせ、さらに粉砕して器の坏土(はいど/焼く前の土)を作成しています。
現在、食器の粉砕物(リサイクル坏土)は20%の配合です。これは産地内のどの作り手でも「Re-食器」を作れる割合であること(配合割合が高くなるほど、成形などが難しくなります)、さらには美濃焼産地内の不良品発生率は素焼き・下絵付・施釉・本焼成・上絵付の各工程を合わせて最大10%になり、これに家庭からの回収品を加えて20%としました。技術的には40〜50%の配合でも可能です。
2003年度には数千年の歴史と伝統を持つ焼き物、そのリサイクル実現とネットワークが評価され新領域デザイン部門にてグッドデザイン賞を受賞しています。 |
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岐阜県の研究機関である県セラミックス技術研究所が呼びかけ、1997年に美濃焼の産地(岐阜県東濃西部)で、原料や食器製造、流通に関わる企業有志と地元試験研究機関などが集い、「グリーンライフ21」プロジェクトが発足しました。 やきものの原料"土"の有効活用や環境にやさしい器づくりに取り組むグループです。
当社も「グリーンライフ21」のメンバーです。 結成以来の活動成果として 『Re-食器』が誕生しました。 |
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